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有限会社南日本設備サービスは宮崎県延岡市に本社がある給排水衛生設備工事と井戸工事を専門とする施工会社です。

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給水設備工事計画と実際(とある建物の例)W.W. CONSTRUCTION, ACTUALLY

普段は、設計マニュアルやお偉い先生方のデーターや資料を参考にさせていただいておりますが、たまたま既設の建築物の水量等を確認できる機会が有りましたので、こちらのページにメモ的に残したいと思います。
また、建物が特定されることを避けるため実際の規模とは変更しております。(合計の延べ床面積や階層等は明らかにすることはできません。)


対象建物のおよその規模など

対象建物はビジネスホテルの中に飲食店舗が少しある施設です。(宴会場や大浴場は無い)

 記号  用途または店舗の種類など  およその規模など
1 宿泊施設部分 シングルルーム200室前後、
ダブルルームとツインルームの合計が50室前後
2 居酒屋 延床面積はおよそ150u
3 喫茶店 延床面積はおよそ150u
4 ラウンジ 延床面積はおよそ400u

ホテル内各部分ごとの使用水量

1宿泊施設部分:床数から使用水量を求める

この建物の場合は、シングルルーム200室前後、ダブルルームとツインルームの合計が50室前後の規模です。

1床あたりどれだけの水量で計算すればいいのやら…となり迷いどころですがこちらの場合は結論から言うと、過去の使用水量より逆算すれば、1床あたり280リットル/dでした。
ダブルとツインを一人で使用していると仮定し計算すれば、1部屋あたり、340リットル/dでした。
(この他、従業員などが使う分を込にしなければなりませんので、もう少し増えます。)
ちなみに使用水量のデーターを入手するまでは、550リットル/d位を予想していました。(この数字には従業員の使用分も考慮していました。)

2居酒屋

結論から言うと、過去の使用水量より逆算すれば、1uあたり25リットル/dでした。
ちなみに使用水量のデーターを入手するまでは、110リットル/d位を予想していました。

3喫茶店:延床面積はおよそ150u

結論から言うと、過去の使用水量より逆算すれば、1uあたり50リットル/dでした。
ちなみに使用水量のデーターを入手する前するまでは、55リットル/d位を予想していました。

4ラウンジ:延床面積はおよそ400u

結論から言うと、過去の使用水量より逆算すれば、1uあたり2リットル/dでした。
ちなみに使用水量のデーターを入手する前は、数値をゼロで無視していました。


1日当たりの使用水量が求められれば、使用時間で割れば1時間当たりが求められます。

それから単位時間当たりの使用水量を使って、それぞれの給水方式や使い方を考慮して計算を進めていきます。マニュアル、学会、協会等の本などでご確認ください。
(ちなみに通常の場合ホテルが24時間開いてるからといって、24Hで割るということはありませんので勘違いせぬよう。)
また、今回は時間毎の使用水量についてのデーターは有りません。各月毎のみです。

年間で一番使用水量の多い月は?

1宿泊施設部分

2月が最も水量が多く、次いで8月、7月…10月、9月…
ちなみに最も少ないのは4月、1月でした。
何かイベントが有ったのか、寒いからシャワーやお風呂が増えたのか…。夏場が水の使用量が多いのは想像がつきます。

2居酒屋 部分

12月が最も水量が多く、次いで11月、1月…
ちなみに最も少ないのは4月〜6月でした。
当然ながら忘・新年会シーズンが使用量が多くなっています。

3喫茶店 部分

7月が最も水量が多く、次いで8月、6月…1月
ちなみに最も少ないのは11月、1月、3月でした。
宿泊のお客様が主に利用することが多いので、ホテル部分と水量がおよそシンクロしています。

4ラウンジ 部分

水の使用量自体が少ないので、平均的なイメージですが、あえて言うなら7月が最も水量が多く、最も少ないのは3月でした。

各部分の水量の最小と最大との関係

 1宿泊部分の各月の最低と最大の水量の比率は1:1.4でした。
2居酒屋で 1:1.7
3喫茶で 1:3.7
4ラウンジで 1:1.8

店舗全体平均(宿泊施設を除く)では 1:2でした。

この計算からおよそ 言えること

マニュアルの使用水量を採用すれば余程想定外の出来事が無い限り良いでしょう。
しつこく、実際の使用状況に合わせる旨が記載されています。立地条件や建物の用途、イベントなどでも水の使用頻度は左右されるので簡単には一括りにはできないことは当然でしょう。
ちなみに今回算出された使用水量から受水槽の大きさを判定すると、現在設置してある分の半分でもまかないOKでした…。(最大月でみたときに、有効容量が1日分の1.5倍近く有るため)
後からならば何とでも言えるというやつです。

しかし、周辺環境の整備やイベント等で使用人員が増える可能性などを考えれば許容範囲かと思われます。
特にレジャー施設など使用人員の見込み違いで結構大き目の受水槽を目にすることが有るけれど、有事の際には大活躍することは確かなのでこれはこれで良いと思います。反面 水槽清掃等のランニングコストは余計に掛かってしまいますが…
この他、この建物に関して今回自分が確認できた範囲での既設のメーターサイズや基本部分の配管サイズは当たり前ですが(給水方式が例え変わっても何にも問題ない)ドンピシャでした。基本通りです。

 基本を押さえた上で、勘や感覚を使うべきだと思います。
自分が思うに、基本って大事だけど結構押えきれていない人が多すぎる気がする。最優先項目は安全はもちろんながら 法令順守でしょう…。

おまけの水量メモ

使用水量は、100%ではないにしろ排水の水量からも算定できます。
某商業施設(小規模)での浄化槽流入水量の調査結果をみて、およその水量の目安をここに記載します。上記施設とは別件です!
平日を1とすると、オープン後及び土日は1.5〜1.7倍です。
お盆、年末・年始、GWは2倍です。
施設により差がありますので、あまり役に立たないかも知れませんが一応の目安にはなるかとは思われます。参考にされてください。

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